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美濃路
清須越によってできた江戸時代の主要道路
「美濃路」とは、東海道宮の宿(熱田区)と中山道垂井宿 (岐阜県垂井町)をつないだ江戸時代の主要道路。東海道から分かれて美濃へ向かう街道なので、「美濃路」あるいは「美濃街道」と呼ばれました。全長58.7kmの間に清須宿、稲葉宿、萩原宿、起宿、墨俣宿、大垣宿の六宿(名古屋を入れて七宿ともいう)があり、この地域の美濃路は清須越の際、現在の位置に定められたといわれます。
江戸時代の「美濃路」は物流の大動脈でもありました。大量の木材や食料などが運ばれ、人が物や行き交い、沿道には盛り場や門前町が誕生。そこに住む職人の手によって、名古屋扇子や名古屋友禅、和凧など伝統工芸も生まれました。「エキ・シロ」エリアに今も残る「ものづくり」文化は、いわばこの「美濃路」によって花開いたのです。
「エキ・シロ」エリアを通る美濃路は、都市化の影響を受けたところも多いですが、幅下周辺や、堀川と四間道の間にある大船通筋に、往時の面影を偲ぶことができます。
DATA
【電話】052-524-1688(美濃路まちづくり推進協議会)