知る
葉山嘉樹が暮らした町
あの有名な小説家が屋根神さまの下で暮らしていた!?
日本のプロレタリア文学の代表的な作家として知られる葉山嘉樹氏は、故郷の福岡から名古屋に移り住み、セメント工場や新聞社で働いていたそうです。その後、「名古屋共産党事件」に関与したとして投獄されてしまうのですが、その中で執筆した作品が脚光を浴びたことによって、作家としての人生を歩み出したのです。
そんな葉山氏が、名古屋時代に住んでいたのが那古野・四間道エリアであったことが、創作ノート「獄中記」に示されています。およそ100年も前の話なので定かではありませんが、もしかしたら葉山氏は屋根神さまの下で過ごし、この町に生きる庶民達の暮らしを参考にして、数々の名著を生み出した……のかもしれません。